ポイヤック地区 (Pauillac)

ボルドーのメドック地区にある小さな港のある村(コミューン)で、ボルドー一級格付けシャトーの5つのうち、3つのシャトー(ラフィット・ロスチャイルド、ラトゥール、ムートン・ロスチャイルド)がここに位置しています。ブドウ畑は幅3km、長さ6kmに渡り栽培されています。

土壌は砂利質土壌で排水に優れており最上質のワイン造りには欠くことができません。地形は起状に富んでおり、ジロンド川へ流れ込む小さなJalles川がその排水を助けています。北部ポイヤック村の傑出したシャトーは紛れもなく、二つのロスチャイルドが所有するラフィットとムートンです。それらの小区画はLe Pouyalet と呼ばれる丘陵に入り混じっており、一番高い所でもその標高は30m程度です。

ポイヤックのワインからはカシス、杉、シガーボックスなどを連想させるものがあり、杉やシガーボックスに関して言えば、最上級のフレンチオークの影響があるのでしょう。それらのワインは世界でも最も著名な長熟の赤ワインで、パワフルでありながらエレガント、そして特色あるブーケはとてもふくよかで、熟成させることにより滑らかで柔らかいワインへと変化していきます。